「“あなたはどうしたい?”が子どもを変える」——親が“コーチ”になる3つの声がけ【後編】
前編では、横浜創英中学・高等学校 元校長の工藤勇一先生の講演をもとに、“自主性”と“主体性”の違い、そして主体性が失われる理由を整理しました。後編のテーマは実践。今日から使える声がけと、時代背景に照らした必要性をまとめます。
3. 子どものやる気に火をつける——「魔法の声がけ」3選
① 「あなたはどうしたい?」
命令ではなく問いで始める。たとえば宿題なら「今日の計画、どう立てる?」。意思を尋ねられる経験の反復が、自分で考える習慣をつくります。

② 「何か手伝ってほしいことはある?」
選択や主導権は子どもに残しつつ、支援の意思を表明。「やる/やらない」ではなく「どうすれば進む?」に意識を向けさせ、最初の一歩を小さく切り出せます。

③ 「大丈夫、失敗してもあなたの味方だよ」
挑戦には心理的安全性が不可欠。「自分で決めたんだから責任取りなさい」はNGメッセージ。失敗を許容する言葉が、挑戦の量と質を押し上げます。
ポイント:強い叱責や急かしは前頭前野の働きを下げ、「逃げる/攻撃する」の原始反応を招きます。
安心は「考える脳」のスイッチを入れます。

4. なぜ今、主体性がこれほど必要なのか
親世代は人口増・経済成長の「正解が見えた時代」。
一方、子どもたちが向き合うのは、人口減・不確実性の高い「自分で道を拓く時代」。
- 「指示待ち」では生き残れない:AI・グローバル化で仕事の形が流動化。
- 「試す→学ぶ」の高速ループ:正解探索より仮説検証が価値。
- 自分ごと化する力:学び・仕事・人間関係を自分で設計する時代。
工藤勇一先生(FC今治高校 里山校)講演より
「上司の言う通りで安泰な時代は終わった。
必要なのは、自分の頭で考え、判断し、行動する力だ。」
結論:親は「マネージャー」から「コーチ」へ
行動を細かく管理するマネージャーではなく、意思を引き出して挑戦を支えるコーチへ。これは一朝一夕ではありませんが、確実に子どもの航海力(自分の羅針盤で進む力)を育てます。
今日からの合言葉は、たったひとつ。
「あなたは、どうしたい?」
この一言が、明日の小さな選択を変え、未来の大きな自信につながります。
学習塾ComPassより
ComPassは「自分で考え、動ける力」を育む学びの場づくりを大切にしています。
家庭と学校と塾がコーチング的に連携することで、子どもの主体性は加速します。ご相談はいつでもLINEからどうぞ。
▶ 前編はこちら:“いい子”より“考える子”を育てる」——工藤勇一先生が語る“主体性”の本質【前編】
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学習塾ComPass
松山市来住町230-1
豚太郎11号店さんそば
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学習塾ComPassは松山市の久米・南第二校区の生徒対象の学習塾です。
当塾では、子どもが主体的に動いていくための親子コミュニケーションのコツを保護者の皆様にお伝えしています。
小学生はいつでもウェルカムですので、ぜひ授業をご体験くださいね。
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(2025年11月現在、中2のみ募集(残席1))
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